专利摘要:
少なくとも一つの端部に隣接して取り付けた窓ガラス部材2を装着するための装着ストリップ3を具える車両用窓ガラス1を開示する。装着ストリップ3は、該装着ストリップの大部分を窓ガラスから離間させて空隙9を形成するように窓ガラス1と接触して位置した少なくとも一つのリッジ6(6a、6b)を有する。装着ストリップを、該装着ストリップの少なくとも一部と接触した接着材料8によって窓ガラスの主表面に結合し、窓ガラスの端部と重ならないように位置させる。リッジ、装着ストリップ端縁及び該ストリップを結合した窓ガラスの主表面が、窓ガラスの端部に対向した開口端を有する空隙9を形成し、該空隙が上述の窓ガラス部材の一部を受け入れるような寸法をもつ。
公开号:JP2011514866A
申请号:JP2010550199
申请日:2009-03-12
公开日:2011-05-12
发明作者:エルナー ウォルフガング
申请人:ピルキントン オートモーティヴ ドイチェラント ゲーエムベーハー;
IPC主号:B60J10-02
专利说明:

[0001] 本発明は、車両用窓ガラス、特に、少なくとも一つの端部に隣接して取り付けた窓ガラス部材装着ストリップを具える窓ガラスに関する。]
背景技術

[0002] 車両用窓ガラスを、例えば自動車などの車両に組み込む場合、窓ガラスと車体の金属部材との間のシールが水密であることが非常に重要である。これを支援するため、特許文献1に開示されているように、通常窓ガラスが少なくとも一つの端縁に沿って車両本体の開口部にもたれかかってシールを形成する可撓性のガスケットを備える。しかしながら、フロントガラス又はリアガラスについては、フロントガラスを流去する水が車両の内部から離れていくように、カウリングやウォータートレイのような追加の窓ガラス部材を窓ガラスと車両の境界になる窓ガラスの下端縁に沿って設けることも必要となる。]
[0003] 特許文献2には、下端縁に沿って取り付けたカウリングを有するフロントガラスが開示されている。ポリプロピレンのようなプラスチックからなり、湾曲した金属挿入物によって強化された成形カウリングが、支持体又は装着外枠によりフロントガラスの主表面に取り付けられる。装着外枠を窓ガラス上に接着し、カウリングを装着外枠にクリップで留める。カウリングは、フロントガラスが濡れたときに流れ落ちる水を集め、車両の内部から排水するためのトレイ領域を備える。装着外枠を粘着テープによってフロントガラスの端縁と密着保持して防水接合を形成する。次いで、接着剤ビーズをフロントガラスの周囲に成形して、カウリングの一部を外側から被覆し、さらなる防水及び接着強度を与える。これによってカウリングとフロントガラスとの間に良好な防水シールと、強力な結合をもたらす一方、カウリング自身は嵩高(最大で高さ10mm、通常装着された窓ガラスの厚さの二倍)になり、フロントガラスの周囲を越えて延在する。このことは、完成品のフロントガラスを輸送し、保管する際に、単一ラックでより少量の部品しか保管、輸送できないとして問題となる。したがって、フロントガラス単体と比較した場合、保管及び輸送コストが高騰する。]
[0004] 特許文献3には、窓ガラスにカウリングを取り付ける別の方法が開示されている。一連の短い「L」形状の外枠を合わせ窓ガラスの主表面上に、例えば一成分又は二成分系ポリウレタン接着剤のような接着剤を用いて取り付ける。これらの外枠を用いて、ワイパーを受ける穴を有するカウリング又はウォータートレイをフロントガラスの下端縁に取り付ける。カウリングは、「L」形状の外枠にクリップで留まり、窓ガラスの端縁と境を接する。車両に取り付けた場合、水がフロントガラスを流れ落ちてウォータートレイに入り、ここで排水される。しかしながら、この方法もまた、ガラスを多くの取り付けたL形状の外枠のみとともに保管し得るにも関わらず、前記外枠が窓ガラスの周囲を越え、窓ガラスの水平面から大幅な距離だけ外方へ延在するため、窓ガラス単体と比較して、より大きな保管スペース及び最終的な輸送コストをまだ必要とするという不利がある。加えて、「L」形状の外枠とガラス表面との間の接合強度が、ポリウレタン接着剤の接着力によってもっぱら決められる。ポリウレタン接着剤は、最大接着強度に達するのに先立ち、完全に硬化するために長時間を要し、従って硬化が完了するまで窓ガラスを輸送やラックに保管ができない。]
[0005] そのため、保管及び輸送のコストを最小限にし、窓ガラス部材と窓ガラスとの間の強固な結合を素早く且つ確実に実現できるのを確実にしながら、カウリング又はウォータートレイなどの窓ガラス部材、又はその装着外枠をの自動車用窓ガラスに取り付ける方法を見出すことが望まれている。]
先行技術

[0006] 欧州特許出願公開第0545896号明細書
欧州特許出願公開第1280675号明細書
ドイツ特許 19939 191 B4]
[0007] 本発明は、少なくとも一つの端部に隣接して取り付けた窓ガラス部材を装着するための装着ストリップを具える自動車用窓ガラスを提供するによって、これらの問題を解決することを目的とする。装着ストリップは、該装着ストリップの大部分を窓ガラスから相隔たせるようにガラスと接触して位置した少なくとも1つのリッジを備え、装着ストリップを窓ガラスの主表面に該装着ストリップの少なくとも一部に接触した接着材料によって結合し、装着ストリップが窓ガラスの端部に重ならないように位置させ、ここでリッジ、装着ストリップ端縁及びストリップが結合した窓ガラスの主表面は、窓ガラスの端部に対向した開口端を有する空隙を形成し、該空隙は上述の窓ガラス部材の一部を受け入れるような寸法をもつ。]
[0008] 窓ガラスの端部を越えて延在しない装着ストリップを用いることによって、単一ラックでより多くの窓ガラスを保管できるため、輸送コストを低減できる。カウリング装着外枠のような窓ガラス部材の一部、例えば保持ストリップを挿入し得る空隙を設けることによって、窓ガラス部材の装着を素早く且つ確実に行うことができ、部材を完全に挿入した際に良好な防水接合が保障される。]
[0009] 好ましくは、装着ストリップが第1及び第2リッジを有し、これらが接着材料を受けるに適した溝を画成するように離隔されている。]
[0010] 装着ストリップが窓ガラスの表面に対して90°の角度で少なくとも100Nの引張力を施した際に窓ガラスの表面に結合したままであるのが好ましい。]
[0011] 好ましくは、窓ガラスが少なくとも一つの端部に沿って単一の装着ストリップを具える。]
[0012] 好ましくは、接着剤が装着ストリップを窓ガラスの表面に結合するのに熱及び圧力を必要とするものである。]
[0013] 好ましくは、装着ストリップはステンレス鋼又は表面に耐食性コーティングを有する鋼の1つからなる。]
[0014] 装着ストリップは、窓ガラス部材上の対応突起と係合するための少なくとも一つの切欠を有する。装着ストリップは、装着ストリップを窓ガラスに対し心出しするためのノッチのような手段を有する。]
[0015] 装着ストリップは、窓ガラスの主表面の方向へ面した上向きの端部を有する。]
[0016] 接着剤及び装着ストリップが窓ガラスの表面上に位置して、第2の窓ガラス部材を受けるための第2の空隙を形成することができ、該第2の空隙が窓ガラスの端部から離れて対向する。]
[0017] 窓ガラスは、さらに該窓ガラス上に装着する窓ガラス部材を具え、かかる窓ガラス部材が前記空隙に嵌合挿入される寸法の保持ストリップを有する。該保持ストリップは、窓ガラス又は装着ストリップの少なくとも一つと接した複数の突起の一つ又は粗化面を有する。少なくとも一つの突起は、装着ストリップの切欠内に嵌合するような寸法とすることができる。保持ストリップは、プラスチック材料の層間に埋設した金属挿入物を有する。かかる金属挿入物は、保持ストリップの少なくとも一つの突起を強化し得る。]
[0018] 窓ガラス部材は、カウリング又はウォータートレイの装着外枠、密閉外枠、塞止外枠若しくはスペーサ外枠の一つである。]
[0019] ここで、本発明は、添付の図面を参照して実施例のみによって説明される。]
図面の簡単な説明

[0020] 図1は、本発明に係るカウリング装着外枠を取り付けた窓ガラスの概略断面図である。
図2は、図1の装着ストリップの一部をより詳細に示す拡大概略断面図である。
図3は、本発明に係る装着ストリップを取り付けた窓ガラスの概略平面図である。
図4aは、図1の一部の第1の形態の拡大表示の概略断面図である。
図4bは、図1の一部の第2の形態の拡大表示の概略断面図である。
図4cは、図1の一部の第3の形態の拡大表示の概略断面図である。
図4dは、図1の一部の第4の形態の拡大表示の概略断面図である。
図4eは、図1の一部の第5の形態の拡大表示の概略断面図である。
図4fは、図1の一部の第6の形態の拡大表示の概略断面図である。
図4gは、図1の一部の第7の形態の拡大表示の概略断面図である。
図5は、装着ストリップのさらなる概略的な断面図である。
図6は、装着ストリップの一部の概略平面図である。
図7は、全体の装着ストリップの概略平面図である。
図8は、2つの窓ガラス部材を同時に取り付けるのに用いる装着ストリップの概略断面図である。] 図1 図2 図3 図4a 図4b 図4c 図4d 図4e 図4f 図4g
実施例

[0021] 本発明では、保管及び輸送のコストを低減するために、車両メーカーへ窓ガラスを輸送する間窓ガラスの周囲を越えるか又は窓ガラスの平面から大幅な距離だけ外方へ延在するあらゆる付属品を必要としないカウリング又はウォータートレイの装着外枠のような窓ガラス部材を窓ガラスに取り付ける方法を提供することが必要であることが分る。下記の制限されない実施例において、窓ガラスの表面に取り付けた窓ガラス部材は、カウリング又はウォータートレイの装着外枠である。装着外枠は、窓ガラスを車両に取り付けた際に、カウリングを所定の位置で保持する。一旦装着ストリップを窓ガラスに取り付けると、外枠を挿入することができる。次いで、カウリングまたはウォータートレイを外枠にクリップで留めるか、さもなければ固定することができる。他の構成部材、例えば密閉外枠に関しては、外枠を挿入するだけで十分である。]
[0022] 図1は、本発明に係るカウリング用の装着外枠を取り付けた窓ガラスの概略断面図である。合わせ窓ガラス1(第1及び第2ガラスプライと、その間に積層されたPVB等の中間層材料の同一の広がりをもつ層を具える)は、装着ストリップ3によって取り付けたカウリング装着外枠2を具える。単一装着ストリップ3を、窓ガラス1の少なくとも一つの端部に、部材を装着するであろう各端部に沿って適用する。一般に、装着外枠2は、構造及び強度のために埋設した一対の成形金属挿入物4a、4bを有するプラスチック体からなり、カウリングを受けるための受け領域を有する。装着外枠2はまた、形状が通常細長い保持ストリップ5を有する。装着外枠2を取り付けた際に、受け領域が窓ガラス1の端部に並行し、保持ストリップ5が窓ガラス1の主表面と接する。装着ストリップ3は、ステンレス鋼又は耐食性皮膜を有する鋼のような金属材料の細長いシートからなる。装着ストリップ3は、接着剤8を受けるための溝7を画成する第1リッジ6a及び第2リッジ6bを有するように輪郭成形される。装着ストリップ3に形成した第1リッジ6a及び第2リッジ6bは、装着ストリップ3の一つの長い端部に近接してその長さに沿って続く一対の平行な丸い折り目からなる。第1リッジ6a及び第2リッジ6bの高さは、装着ストリップ3の全てではないが、大部分を結合した窓ガラスの主表面から離隔させることを確保し、かつ保持ストリップ5を挿入、保持する空隙9を形成する助けとなるような寸法とする。第1リッジ6aは、細長い空隙9を形成する三面構造の端壁を形成する。装着ストリップ3を、第1リッジ6a及び第2リッジ6bによって、窓ガラス1の主表面から実質的にその幅の全てを横切って離間させて、保持ストリップ5を挿入する空隙9の第1側壁を形成する。装着ストリップ3を結合した窓ガラス1の主表面は、空隙9が窓ガラス1の端縁に対向する開口端を有するように、空隙9と逆に対面する第2の側壁を形成する。装着ストリップ3を、窓ガラス1の端部と重ならないように位置させて、自由端を創出する。] 図1
[0023] 装着ストリップ3を、接着剤8によって窓ガラス1の主表面に結合する。接着剤は、硬化すると、装着ストリップ3の自由端に該装着ストリップ3の平面に対して90°の角度で局所的に加えた100Nの装着ストリップ3に加えた力に耐え得るのが好ましい。接着剤はまた、組み立て中に窓ガラス部材の挿入に対処するために窓ガラスの主表面と平行に加えた少なくとも200Nの押圧力に耐え得るべきである。適当な接着剤は、ポリビニルブチラール中間層材料のストリップのようなオートクレーブ処理し得るものを含み、この場合窓ガラス1を形成するガラスプライ及び中間層材料を一緒に積層するのに用いたオートクレーブ処理の間に装着ストリップ3を窓ガラス1に結合することができる。]
[0024] 図2は、図1の装着ストリップの一部をより詳細に示す拡大概略断面図である。第1リッジ6a及び第2リッジ6bによって画成された溝7は、ほぼ同じ高さ(装着ストリップ3と窓ガラス1の主表面との間の距離として規定)及び幅(第1及び第2リッジ6a、6b間の最大距離)を有する。しかしながら、溝7のサイズを特定の接着剤の必要性に応じて調整することができる。また、多数の小さな排出穴又は開口10を溝7の底部に設けて、例えば接着部材の硬化を助けるようにすることが望ましい場合がある。] 図2
[0025] 図3は、本発明に係る装着ストリップ取り付けた窓ガラスの概略平面図である。窓ガラス1は、一般に台形の形状で、接着剤8(その位置を破線で示す)によって主表面に結合した装着ストリップ3を具える。装着ストリップ3が窓ガラス1の端部の内方にあるので、空隙9が装着ストリップ3の長さに沿って延在し、窓ガラス1の端部に向かって外側に対向する。装着ストリップ3は細長く、結合する窓ガラス1の端部に適合するような寸法とし、任意に湾曲させる。] 図3
[0026] 装着ストリップ3を窓ガラス1の主表面に結合するのに用いた接着剤8が硬化又は冷却すると、装着外枠2が窓ガラス1の端部と境を接するように装着外枠2の保持ストリップ5を空隙9に挿入して、防水シールを形成することができる。接着剤8及び装着ストリップ3、ひいては第1及び第2リッジ6a、6bの位置は、装着外枠2の形状及びサイズの許容範囲を考慮に入れて変更することができる。しかしながら、装着外枠2を直ぐに挿入することは必要でなく、窓ガラス1をそれに結合した装着ストリップ3のみと共に保管又は輸送し、その後工場において窓ガラス1を車両に組み込む時点又はその近くで装着外形2を組み込むことができる。窓ガラスの平面から外へ合計でおよそ3〜4mmだけ延在する装着ストリップ3を設けることによって、例えば特許文献2に開示されたような従来法で組み込まれたカウリングを具える窓ガラスと比較して、40%又はそれ以上の窓ガラスをラックで保管することができる。]
[0027] 装着外枠2と窓ガラス1との間の結合強度及び防水シールの完全性は、保持ストリップ5の設計を最適化することによって向上させることができる。図4a〜4gは、保持ストリップ5を強調する図1の一部の第1〜第7の形態の拡大表示の概略断面図を示す。保持ストリップ5のラフネスを増すことによって、装着外枠2は窓ガラス1の平面における引張力により耐え得るだけでなく、窓ガラス1の端部との隣接部でより近く、より弾性をもって保持されることとなる。図4aは、窓ガラス1の主表面及び装着ストリップ3の両方と係合するための粗化表面を有する保持ストリップ5を示す。図4bは、窓ガラス1の主表面及び装着ストリップ3の両方に接する突起11を創出する上面及び下面に沿った一連の溝を有する保持ストリップ5を示す。] 図1 図4a 図4b 図4c 図4d 図4e 図4f 図4g
[0028] 図4cは、変形保持ストリップ5及び変形装着ストリップ3の両方を示す。装着ストリップ3は、切欠領域12を有し、これに保持ストリップの下方端の対応する突起11が係合する。突起11は、装着外枠2が装着ストリップ3、第1リッジ6a及び窓ガラス1によって形成された空隙9にスライドにより挿入されるような傾斜面と、挿入後、切欠領域12の一つの端部と係合して装着外枠2が外れることを防ぐための垂直面とを有する。] 図4c
[0029] 図4dは、図4bに示したデザインの保持ストリップの変形を示す。この場合、交互突起11用の支持をもたらす加工構造を有する金属挿入物4aによって突起11が部分的に補強される。] 図4b 図4d
[0030] 図4eは、保持ストリップ5のさらなる変化形態を示し、この場合空隙13を保持ストリップ5の上面(窓ガラス1と接する)に設け、ここに追加の接着剤14を満たすことができる。これは、窓ガラス1の使用中空隙9から保持ストリップ5が外れることのさらなる抵抗をもたらすことができる。] 図4e
[0031] 図4fは、保持ストリップ5及び装着ストリップ3の両方のさらなる変化形態を示す。装着ストリップ3の第3の側面領域を打ち抜くことにより、鋸歯領域15を装着ストリップ3に設ける。鋸歯領域15が簡単な歯止めシステムを創出し、ここで保持ストリップの突起11が鋸歯領域15と係合して、窓ガラス1から保持ストリップ5が外れることを防止することができる。図4gは、図4fに示した保持ストリップ5の変形を示す。突起11を有するよりも、保持ストリップ5は、保持ストリップの本体よりやわらかい材料からなる領域16を有し、ここに保持ストリップ5を空隙9に挿入したときに鋸歯領域15が埋設される。例えば、保持ストリップ5がポリプロピレンから形成される場合、適当な柔軟材料はTPE(熱可塑性エラストマー)である。] 図4f 図4g
[0032] 各図示例において、保持ストリップ5は、それぞれ少なくとも約0.2mmの厚さを有するプラスチック材料の層間に埋設した約0.2〜0.3mmの範囲の厚さを有する金属挿入物4aを備える。好ましくは、保持ストリップ5は、厚さが2mm以下あり、より好ましくは、厚さが1.5mm以下である。]
[0033] 好ましくは、装着ストリップは0.5mm〜2mmの範囲の厚さを有し、第1及び第2リッジ6a、6bは装着外枠2の細長い保持ストリップ5の寸法に対応した0.5mm〜2.0mmの範囲の高さを有する。ただし、接着剤8の厚さ(及び幅)は、結合後に装着ストリップ3が、少なくとも100N、好ましくは150Nの装着ストリップ3の自由端で該装着ストリップの平面に対して90°で部分的に加えた引張力に耐えることができ、窓ガラスの表面に結合したままであるようにすべきである。]
[0034] 好ましくは、用いる接着剤は、強い結合を形成するために熱及び圧力を必要とし、従ってオートクレーブ処理し得るものである。かかる適当な接着剤としては、エポキシ及びアクリルのフィルム積層体、例えば、3Mから入手し得る接着剤9270及び9214がある。或いはまた、誘導加熱を必要とする二成分系接着剤や、二液型エポキシ樹脂のような他の接着剤を代わりに使用できる。PVBを接着剤として用いる場合、0.76〜1.5mmの厚さで20mmの幅のPVBストリップが、約500Nの局部加重に耐えることができる。一定の断面を有する「標準的なPVB」又はわずかに楔形の断面を有する「ウェッジPVB」はを用いて窓ガラス1とある角度で装着ストリップ3を結合することができる。装着ストリップ3と窓ガラス1との間の距離が閉鎖端よりも開口端で小さい空隙9を設けることにより、追加的の摩擦力を保持ストリップ5に与えて、その位置を使用中空隙9内に保持する。]
[0035] 装着ストリップ3は、1mm〜2.5mmの範囲、好ましくは約1mmの厚さを有し、ステンレス鋼又は切断後に全面に施された耐食性皮膜を有する鋼帯のような耐食性材料からなる金属ストリップから形成されるのが好ましい。かかるストリップを、所望に応じて、押し曲げ、圧延又は鋳造することができる。装着ストリップとしてプラスチックストリップに比べて金属ストリップを用いる1つの利点としては、ステンレスのような金属とガラスが一層近い熱膨張係数を有し、窓ガラスの熱衝撃破壊の可能性を低減し、金属、接着剤及びガラスの異なる膨張係数を相殺するため必要に応じて第1及び第2リッジ6a、6bの高さを縮減することである。寸法の選択は、さらにもっと輸送用の窓ガラスの実装密度を増やす有益な効果有する場合もある。加えて、装着ストリップの異なるパーツについては、異なる材料から又は異なるプロセスを用いて形成されることが望まれている。例えば、各ストリップの端部は、車両に特異的で、プレス鋼から形成され、また中央部は一般的で、圧延鋼から形成される。]
[0036] 装着ストリップ3の実施可能な形態を、図5、6及び7にさらに詳細に示す。図5は、保持ストリップにある突起を受けるための切欠領域12及び窓ガラス1の端部に隣接した上向きの端部17(装着ストリップ3の本体よりも窓ガラスに密接して離間した端部)の両方を有する装着ストリップ3の概略断面図である。上向きの端部を設けることによって、追加的な摩擦力を保持ストリップ5に加えて、窓ガラスの使用期間中装着外枠2の位置を保持することができる。] 図5
[0037] 図6は、突起11の位置(図4cに示すような)に対応した複数の切欠領域12の位置を示す装着ストリップ3の概略拡大平面図である。図7は、3つの切欠領域12、すなわち装着ストリップ3の各対向端部にあるものと、かかる2つの切欠領域12から等距離に位置する一つの中心切欠領域12とを有する完全な細長い装着ストリップ3の概略平面図を示す。また、位置決めノッチ18を中央切欠領域12に隣接して設けて、対応する窓ガラス1の参照マーク(図示せず)を参照することにより、装着ストリップ3を窓ガラス1に対し容易に心出しすることができる。図7では、装着ストリップ3を平行な端縁を有するものとして示したが、装着ストリップ3がこれに隣接して取り付ける窓ガラス1の通常湾曲した端部に合致するように通常湾曲した形状を有することが望ましい。装着ストリップ3の長い端部は、その全体の長さに沿って等しい間隔又は窓ガラス1に取り付けるべき窓ガラス部材に応じて異なる間隔で離間させることができる。] 図4c 図6 図7
[0038] 上述の実施例は、カウリング装着外枠2を窓ガラス1の端部に取り付けるのに装着ストリップ3を用いるが、装着ストリップ3を用いて他の窓ガラス部材又はその装着外枠を自動車用窓ガラスに取り付けることもできる。好ましくは、窓ガラス部材がカウリング又はウォータートレイの装着外枠、密閉外枠、塞止外枠(窓ガラスを車体に固定する接着剤を塞き止める)、若しくはスペーサ外枠(例えば、窓ガラスを車体のフランジから間隔をあけるため)の1つである。保持ストリップ5を形成するための平坦な伸長部を備えた窓ガラス部材を装着ストリップ3、第1、第2リッジ6a、6b及び窓ガラス1によって形成された空隙9に挿入することができる。図8は、2つの窓ガラス部材を同時に取り付けるのに用いる装着ストリップ3の概略断面図である。図8に示すように、2つの空隙9、19を形成するように装着ストリップ3を位置づけることにより、更なる部材を窓ガラス1の端部に取り付けるべき窓ガラス部材として同時に窓ガラス1に取り付けることができ、ここで一方の空隙(9)が窓ガラス1の端部に対向し、かつ隣接して位置し、装着ストリップ3の第1端部から形成され、端壁を形成する第1リッジ6aを有し、もう一方(19)は、窓ガラス1の端部から離れて対向し、装着ストリップ3の反対の端部から形成され、端壁を形成する第2リッジ6bを有する。窓ガラス部材を、それぞれの保持ストリップで各空隙に矢印A及びBで示されるような逆方向に挿入する。これは、いくつかの部材を窓ガラスの表面に一つだけの装着ストリップで該窓ガラスの一つ又は複数の端縁に沿って確実に取り付けることを可能にする。その結果、装着ストリップ3を用いて、フロントガラス、リアガラス、サイドガラス及びルーフガラスのような合わせ又は単一プライのあらゆる自動車用窓ガラスに複数の窓ガラス部材又は装着外枠を取り付けることができる。] 図8
权利要求:

請求項1
少なくとも一つの端部に隣接して取り付けた窓ガラス部材を装着するための装着ストリップを有する自動車用窓ガラスにおいて、前記装着ストリップが、該装着ストリップの大部分を窓ガラスから相隔たせるように該窓ガラスと接触して位置した少なくとも1つのリッジを備え、前記装着ストリップを窓ガラスの主表面に該装着ストリップの少なくとも一部に接触した接着材料によって結合し、前記装着ストリップが窓ガラスの端部に重ならないように位置させ、ここでリッジ、装着ストリップ端縁及び該ストリップを結合した窓ガラスの主表面が窓ガラスの端部に対向した開口端を有する空隙を形成し、該空隙が前記窓ガラス部材の一部を受け入れるような寸法をもつことを特徴とする自動車用窓ガラス。
請求項2
前記装着ストリップが、前記接着材料を受けるのに適応した溝を画成するように離隔した第1及び第2リッジを有する請求項1に記載の窓ガラス。
請求項3
前記装着ストリップが、前記窓ガラスの表面に対して90°の角度で加えた少なくとも100Nの引張力を施した際に、該窓ガラスの表面に結合したままである請求項1又は2に記載の窓ガラス。
請求項4
前記窓ガラスが、少なくとも一つの端部に沿って単一の装着ストリップを具える請求項1、2又は3に記載の窓ガラス。
請求項5
前記接着材料が、前記装着ストリップを前記窓ガラスの表面に結合するのに熱及び圧力を必要とするものである請求項1〜4のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項6
前記装着ストリップが、ステンレス鋼又は表面に耐食性コーティングを有する鋼の一つからなる前記請求項のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項7
前記装着ストリップが、前記窓ガラス部材上の対応突起と係合するための少なくとも一つの切欠を有する前記請求項のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項8
前記装着ストリップが、該装着ストリップを前記窓ガラスに対し心出しするためのノッチのような手段を有する前記請求項のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項9
前記装着ストリップが、前記窓ガラスの主表面の方向へ面した上向きの端部を有する前記請求項のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項10
前記接着材料及び装着部材を前記窓ガラスの表面上に位置させて第2の窓ガラス部材を受けるための第2の空隙を形成し、該第2の空隙が前記窓ガラスの端部から離れて対向する前記請求項のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項11
前記窓ガラス上に取り付けた窓ガラス部材をさらに具え、該窓ガラス部材が前記空隙に嵌合挿入される寸法の保持ストリップからなる前記請求項のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項12
前記保持ストリップが、前記窓ガラス又は装着ストリップの少なくとも一つと接触した複数の突起又は粗化面の一つを有する請求項11に記載の窓ガラス。
請求項13
前記少なくとも一つの突起が、前記装着ストリップの切欠領域内に適合する寸法とする請求項12に記載の窓ガラス。
請求項14
前記保持ストリップが、プラスチック材料の層間に埋設した金属挿入物を有する請求項11〜13のいずれか一項に記載の窓ガラス。
請求項15
前記金属挿入物が、前記保持ストリップの少なくとも一つの突起を強化する請求項14に記載の窓ガラス。
請求項16
前記窓ガラス部材が、カウリング又はウォータートレイの装着外枠、密閉外枠、塞止外枠若しくはスペーサ外枠の一つである前記請求項のいずれか一項に記載の窓ガラス。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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引用文献:
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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